櫻弐號(サクラニゴウ)開発コンセプト

Sakura2

「櫻弐號」は、原子力発電所などの過酷な環境下で作業可能な、千葉工大が独自かつ新規に開発したロボットです。

同ロボットは千葉工大が、「原発対応版Quince(クインス)」の知見をもとに開発を行いました。自重47.5kgで60kgまでの重量物を搭載して1.5km/hで走行し、傾斜45度の階段の昇降を行うことができ、本体の除染を考慮した防塵・防水構造となっています。
また、オプションのロボットアームに広角カメラを取り付けることにより高所や狭隘空間での情報収集が可能となるほか、ガレキ撤去やサンプル収集などの軽作業を行うことも出来ます。

今後、三菱重工は技術情報を千葉工大からライセンシングを受け、同ロボットを生産して販売する計画です。

スペック

※アームを含まない

サイズ 全高 180[mm] 、全幅 510[mm]、 全長720[mm](サブクローラ収納時)1040[mm](サブクローラ展開時)
重量 47.5[kg]
最高速度 1.5[km/h]
電源 リチウムイオンバッテリ

災害対応ロボット搭載型アーム スペック

搭載想定 災害対応移動ロボット
基本装備 広視野カメラ・高輝度照明・ハンドグリッパ
基本性能 低消費電力(自重・姿勢保持が可能)
撃力保護(トルクリミタ装備)
防塵・防水(IP67相当)
関節絶対角度検出 (全関節)
リンク構成 ~60cm x 3リンク,(リンク長は組換えが可能)
8関節       (グリッパ部の回転・開閉軸含む)
可搬性能 4.5kg以上 (リンク伸展状況・トルクリミタ設定による)
カメラ・照明関節 パン軸・チルト軸(パン軸は無限回転が可能)
グリッパ関節 回転軸・開閉軸 (回転軸は無限回転が可能)